2021/12/16 02:09

クリスマスが近づいてきて、あの頃のクリスマスを思い出した。

最初に住んでいた家の彼女は、生粋のイギリス人で、それに誇りを持っているらしい。ベッドメイキングから、バーでのたしなみ、良かれと思ってなのかは不明だけれど、それに多分嫌味だろうな。と思われる一言を添えながら教えてくれる。

彼女のそんなところは、むしろ好きだった。


クリスマス前は「あたしのツリー、どう思う?」と自分が飾り付けしたツリーがどうか会うたびに聞かれた。

どうやらツリーのオーナメントに、彼女の一年の集大成が詰まっているらしい。


彼女は一年の内に、特にクリスマスに力を注ぐ。ストリートのクリスマスデコレーション、店の飾り付けなどの感想を述べる。

クリスマスへの思い入れが強すぎた。


ある日、彼女の息子がついにクリスマスパーティーを開きたいと言い出した。インスタでよく見るような洒落た人々が何十人も家に来て、夜中に爆音のクラブミュージックを流し、廊下で踊ったり酒を飲んだりしている。

クリスマスはまだまだ先なのに。

この家からどうにかしてクリスマスまでに脱出しないと、相当な精神的ダメージを受けると思った私は、

早速、逃げることにした。

彼女にクリスマス前に引っ越すことを告げたら、相当予想外だったらしく、びっくりして叫んでいた。


新しい家にクリスマス前に到着した。これで自由だ、クリスマスから解放された。

こちらの家は多国籍だし大丈夫だ。スナックとDVDも買ったし、一日中部屋で過ごす。と思っていたら、急にこの家にとても明るいインド人が現れた。

絶対物音を立てないでおこう。居ることがバレたら巻き込まれる。と思ったけれど、あっさりバレた。

「行こう」と言われて、車に乗せられて、その人の家にいった。

インド式のクリスマス会に招待されたらしい。


彼女は名前を今知ったような私に、次々とご飯をくれた。食事は「もう食べられない」と言っても続いた。

わんこ蕎麦方式で、器に次々とおかわりが追加されていき、胃がパンパンすぎておかしくなって笑いが止まらなくなった私に

「これがインド式の歓迎の振る舞いだ」のような事を言ってくれたのを、嬉しかったので覚えている。


食事が終わったら、別のインド人が「すげぇヨガを見せてやる」と言いだした。信じられないポージングが目の前に広がり、

私もできる、私も、、と自称できる人が次々とヨガをはじめてしまい「すげぇヨガ披露会」が始まってしまった。

面白かった。


結局、私はクリスマスを心から楽しめた実績がある一人だと思います。

皆様も楽しいお食事ができるように願っております。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

ーーーーラムズゲートのポップアップーーーーー

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12月20日(月)〜12月28日(火)

@ひがしやま荘 会期中は11:00 - 17:00 オープン予定。

※12月25日のクリスマスは店舗お休みしています。