2025/07/06 19:27
仕入れたZINEの中に、マレーシアの作品がありました。
初めて行った海外の国はどこでしょうか?
心配事はあるし、時間は経っているし、毎日を生活していく中で、昔のことを頻繁に思い出すわけでもないし、そこでどんな事があったか思い出すこともしてこなかったなぁとマレーシアの絵を見て思いました。
中学の夏休みに、地元の姉妹都市になっていたクアラルンプールのどこかの街に行けるチャンスがあり、行かせてもらいました。初めて行った国なのに断片的にしか覚えていません。
例えば自分が絵を描くことが好きで、この風景を絵に残したいなぁと思ったら、鮮明に覚えているものでしょうか?
正直私が思い出したのは、乗った車のスピードが速すぎてびっくりしたことや、噂に聞いていたスコールが思ったより激しいこと、夜中に屋台に連れて行かれたけれど、夜ご飯の量も多くてもう何も食べられなかったことや、トイレを貸して欲しいのに言語がわからなくて、紙に便器の絵を描いたりしたこと。
そういえばあの頃は、写真を撮るのも使い捨てのカメラで、初日に行ったマラッカ海峡で見た生き物を撮ることに必死になり、写ルンですを使い切り、その後何も撮れていないから思い出の写真が無いことも思い出しました。
今なら携帯で何百枚も撮れるのに。動画も撮れるのに。14歳ごろに限られた36枚程度のシーンを選んで撮るなんて、一枚がとても貴重ですね。
そういえば、自分は存在感が薄いから居なくても気付かれないと知っていたので、何かの時間に抜け出して小さい商店で、塗り絵とTシャツとスニッカーズのチョコバーを買ったんだった。
そうそうスニッカーズは、まだ石川県で見たことがなくて、とんでもなく甘い、歯をダメにする、やばいものを手に入れてしまった高揚感が最高でした。
そういえば、私の部屋には、自分の視界に入るところに自然に置いてあるサウスパークの緑のキャラの貯金箱があります。
マレーシアのホームステイ先が大家族で、同じく14歳の少女の家に行きましたが、彼女にはご兄弟が沢山いらっしゃいました。
当時19歳くらいのお兄さんが車を持っていて、夜ごはんが終わってから屋台や色んな所へ連れ出してくれました。
色んな場所へ行き、「うちに日本人がきた」と言っているのであろう雰囲気の紹介をたくさんの人にされ、外国人になる体験をさせてくれました。
遅い時間まで、できる限り開いている店に連れて行ってくれましたが、私は中学生で所持金も少なかったので、何も買わずにただ見てるだけでした。一番最後に連れて行ってくれたおもちゃ屋さんで、一つ好きなものを選べと言われ、サウスパークのことを全く知らなかったのですが、それを自分で選んで買ってもらいました。
それを見てジーンとしてるわけでもなく、ただ目の前にずっとあるから何も思い出さなかったのですが、何かを忘れないように目の前に置いておきたかったのかもしれません。
人に何か思いださせられるだけでも、そのZINEは逸品だと思うのです。
POP UP中のヴィンテージマーケットには色んなところから来たであろう商品が並んでおります。
どうやってそこに来たかは分かりませんが、別に知らなくても問題ないでしょう。
ただ現代に残っていて、たまたま自分の目の前に現れるヴィンテージは、見つけた時がチャンスでしょう。
読んでいただきありがとうございました。
POP UP 出店中「ヴィンテージマーケット in クラソ・プレイス香林坊」
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